釣りと魚料理
by abukamo
カテゴリ
全体
はじめに
あぶかもについて
釣り
魚料理
料理ノート
おしらせ
カテゴリなし
以前の記事
2021年 03月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
more...
タグ
(70)
(30)
(28)
(26)
(25)
(25)
(25)
(21)
(20)
(20)
(19)
(18)
(18)
(15)
(14)
(13)
(11)
(10)
(9)
(8)
(8)
(8)
(8)
(8)
(7)
(6)
(5)
(5)
(5)
(5)
(5)
(4)
(3)
(3)
(1)
(1)
検索
最新のトラックバック
フォロー中のブログ
OKANの素
酒と女と修験道 ...
おかしな生活
HanaTayori
60年後のロミオとジュリエット
プランタゴな毎日 pla...
美しき因果応報
三文釣師の釣行記とか
ツジメシ。プロダクトデザ...
en´s Active...
旦那の夕餉
エーゲ海のひとりごと。
外部リンク
ブログパーツ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
軍艦島のこと
軍艦島のこと_d0143592_10261750.jpg

 長崎の軍艦島が上陸解禁になった。

軍艦島のこと_d0143592_10263831.jpg 軍艦島は炭鉱の島。正式には端島(はしま)という。石炭採掘のため、もともとは岩礁にすぎない小島を開発して、日本最古のコンクリート集合住宅が建てられ、最盛期には人口密度が日本一になったという。昭和49年に閉山とともに無人となり、廃墟の島となっていた。

 一気に人がいなくなった島には、石炭採掘の施設やアパート群がそのまま残され、昭和の生活・風俗をそのままとどめている。廃墟マニアでなくても、昭和を知る世代にとっては巨大なタイムカプセルとして興味深い存在だ。しかし、度重なる台風や潮の影響で住居群の崩壊は進み、危険なため、一般人の上陸は長らく禁止されてきた。それが、世界文化遺産の暫定リストに登録されたことも契機となり、島の一部に遊歩道を設けて上陸許可の運びとなったのだ。

 わたしがだんなと共に軍艦島を訪れたのは、06年の12月。もちろん、まだ上陸はできない時期で、クルーズ船で島のまわりをまわっただけだ。宿泊+クルーズがセットになった観光(現在は休止中)だが、これが思ったより良かった。ただ島のまわりを船でまわるだけでなく、軍艦島と縁の深い、やはり炭鉱の島・高島で、ガイドの野崎さん(高島活性協議会)に島の歴史や時代背景(近代化の歴史そのもの)、現状、観光化をめぐる問題などについてじっくり話を聞くことができた。おかげで、ただ行って見ただけではない、深い印象を残すことになった。

軍艦島のこと_d0143592_10534879.jpg

 軍艦島を訪れて「廃墟なのに、不思議と怖いという感じはしない」という人は多い。かつて人が住んでいた気配が残されているからだろうか。行く前は、きっと懐かしさ、郷愁といったものを感じるのだろうと思っていた。

 しかし、実際に実物を目の前にするとまったく違った。潮風に長年さらされ、手入れもされていないコンクリートのアパート群の圧倒的な、リアルな存在感。ただ、そこに在るだけ。写真集で見る軍艦島とは違って、実物を前にすると自分の気持ちをどこに重ねれば良いのか見当がつかない。島の上を悠々と飛び回るたくさんの鳥たちの姿だけが、軍艦島とわたしの瞬間を繋いでいた。今ふたたび訪れて上陸したら、その印象もまた変わるのだろうか。

 上陸ツアーの模様はコチラ↓
 ASCII jp ついに上陸解禁 日本一有名な廃墟、軍艦島に行ってきた!

軍艦島のこと_d0143592_1227398.jpg




軍艦島のこと_d0143592_10574638.jpg ところで、わたしが軍艦島に興味をもったのには理由がある。
 15年ほど前、勤めていた会社の旅行で一度だけ行った島。これをわたしは高島だと記憶していた。
 長崎港から渡船でほんの10分程度だったと思うが、立派なリゾートホテルが建っていた。伊王島のようなコテージとは違い、ビル形式で神殿風の豪華なロビーがあり、こんな離島にしてはずいぶんしゃれたホテルだなと思った。

 到着して部屋に行こうとすると、ホテルの人が「部屋が足りないので、女性のお客様は別棟へご案内します」という。促されるままマイクロバスに乗ると、町の中を走り、どんどんホテルから遠ざかる。やがて着いたのは、古いアパート。一階に郵便受けがあり、2戸の間に階段がある、昔ながらのアパートだ。子供の自転車なども置いてあり、まだ人が住んでいる気配がある。まさかここじゃないよね、と笑っていると、バスの運転をしていたホテルのスタッフが決まり悪そうな顔をした。まさにそのアパートが我々の泊まる宿だったのだ!

 中に入ると、玄関のまん前に洗面所の扉があり、いちごのシールが貼ってある。かつて住んでいた子供が貼ったものだろう。なんだかちょっと生々しい。部屋には家具らしいものはちゃぶ台とテレビのみ、2DKの古い畳敷きで、押入れに布団一式と、キッチンに電気コンロとヤカン、お茶のセットがあるだけだ。裸電球の下で茶などすすっていると、荷物の届いてない引っ越し先に泊っているみたいで、妙にハイになった覚えがある。
 滞在中に聞いた話では、この島は以前炭鉱で栄えていて、我々が泊ったアパートも炭鉱の鉱員住宅として建てられたものだそうだ。軍艦島のアパート群と違うのは、各戸に風呂場があること(軍艦島では一部を除き共同風呂)。あとの間取りは同じようなものだろう。

 その後何年も経ってから、軍艦島が廃墟の島として話題になっていると聞いた。思い出すのは、高島のあの古いアパートだ。いつか軍艦島へ、そして再び高島へ行ってみたいと思った。
 ところが、実際に高島へ行ってみると、どうも島の様子が違う。立派なリゾートホテルもなければ、町の中の道路の幅も狭い。すると、あの島は何だったのだろう。まるで浦島太郎の気分だ。

 ガイドの野崎さんには伊王島ではないか、と言われたが、伊王島へは二度ほど行ったことがあるがまったく違う。昔の同僚に聞けばわかるかもしれないが、その機会を得ず、謎のまま今に至る。長崎の島には不思議がいっぱいだ。
by abukamo | 2009-05-02 12:54 | カテゴリなし | Comments(2)
Commented by nao-nokoto at 2009-05-04 14:28
う~ん、いったいどこなんでしょう。なんだかミステリアス!
長崎は島が多いので、地元の人でも行ったことが無い島も、沢山あると思います。

軍艦島はいま話題ですね。確かに実物を前にすると圧倒されそうです。
そして、かつてここに住んでいた人たちのことを考えると切なくなりますね。帰りたくても帰れない故郷だから。

あ、そうそう、例のメンマをあのレシピで作ったら上手くいきました^^
アッという間に完売。画像が無いんですけど、また次回作ったらブログに載せま~す♪レシピ、教えて下さってありがとうございます。
Commented by abukamo at 2009-05-04 17:05
>nao-nokotoさん

もしやnao-nokotoさんならわかるかな~と思ってました>謎の島^^;
そうそう、長崎は島が多いですよね。しかも、炭鉱の島、というのも
たくさんある。ガイドさんによると、高島という島もあとひとつあるらしい
ですが、そこも違うっぽいし。
あとは…路線バスが走っていて、山の中腹には古い教会がありました。
といっても、そういう島もまた多いんですよね。
規模的には伊王島に近いですが、伊王島でないことだけはハッキリしてます。

メンマ、おいしくできたようでよかったですね。^^ レシピはよそのサイトの
ですが。^^;;
でも、基本的な作り方がわかると、甘い辛いなど自分好みにアレンジ可、
と思います。わたしもそろそろ干しタケノコで作ろうっと。
名前
URL
削除用パスワード
<< 土鍋で炊く鯛めし ウマヅラ肝の酒蒸し アジのヅケ >>