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ブログで料理について書いてはいるけれど、これまで料理学校の類に通ったことはない。飲食店で働いた経験もなし。ただ唯一、プロと一緒に料理を作った経験といえば、友人に誘われてフードコーディネーターのアシスタントをしたことがある。会社を辞めて結婚する前、ほんの数ヶ月の間(しかも不定期)だが、今考えるとあれはとても貴重な経験だった。アシスタントといっても、材料の買出し、荷物運び、素材を切ったり炒めたりという単純作業が主ではあったが、大きな印刷会社のスタジオのキッチンで、またある時は個人のスタジオの隅っこにある小さなキッチンで、カタログや広告に使う撮影用の料理を朝から晩までもくもくと作っていた。 出来上がった料理の照り・ツヤを良くするために筆で油を塗ったり、卵料理の黄色を強く出すために黄身を1つ余分に入れたりしたことはあるが、たいていはレシピの検証を兼ねていたこともあって、ちゃんと食べられるものを作って、撮影後は試食もした。栄養士の資格を持ったフードコーディネーター氏の作る料理は、食べてもほんとに美味しくて、ちゃんとした材料でちゃんと作れば、料理がいかに美味しくなるか実感したものだ。 で、そのフードコーディネーター氏が愛用していたのが、もりつけ箸。先端がとても細くて、ものが摘みやすい。細かい作業が楽にできる。大皿に見事な刺盛りが出来上がるのを見ながら、いつかこんなプロの道具を使ってみたいなぁと憧れた。 私は驚くほど不器用で、しかも慌て者である。毎朝だんなのお弁当を詰めるとき、時間に追われて、不本意な盛り付けのままタメ息と共に蓋をする日々だった。先日、ふともりつけ箸のことを思い出し、ネットで購入してみた。京都・市原平兵衛商店のもりつけ箸。白竹で出来ていて、丈夫かつ細身で美しい。お皿に乗せても転がらず、豆どころかせん切りの野菜の1本、小口に切ったネギ1つでも楽に摘める。お弁当箱におかずがきっちり詰められるのだ。菜ばしは意外に太くて、おかずを詰めるときに菜ばしの太さ分の面積も必要なので、うまくいかなかったのだろう。こんなに良いものなら、もっと早く買えばよかった。 もちろん、かっぱ橋あたりに行けばもっと安価なものもあるだろうし、細身の塗り箸を盛り付け用に使っても良いと思う。 それにしても。アシスタントをしていた頃、将来料理のブログをやるとわかっていたら、カメラマンの撮影技術をもっとしっかり観察しただろうに。もったいないことをしたなぁ。
by abukamo
| 2008-04-10 18:33
| 料理ノート
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